こんにちはSabaLeoN szkです。
界隈でNDIが流行り始めたので、実用レベルの何かが作れないかと思いNDIミキサーを作ってみました。
ただ、ミキサーするだけではRolandの足元にも及ばないので、プロジェクションマッピング機能+マトリクススイッチャー機能を搭載してみました。
で、できたのがこれ。
やったーNDIマトリクスミキサーできたよー(^o^)ノ
4つのインプット(NDI or HDMIx2)から3つのHDMIにミキシングしてアウトプットできるよ。
それぞれの口で個別のプロジェクションマッピングが可能です。 pic.twitter.com/ipln2y4HRQ— VJszk(すずき) (@szkP0151) 2018年9月23日
画面はプレビューだけしてます。
構成が気になるという方もいたので、以下に公開します。
SabaLeoN内部向けの構成図の一部を切り出したものです。
今回の機材のコンセプトは「なるべく通常のMixerと同じ使い勝手」「よりハイエンドな機能を安く」という2軸で作成しました。
各モジュールの説明を以下で行います。
物理マシン(新SarverL)
ミキサーといってますが、行ってしまえばただの「小型デスクトップPC」です。
ただ、Twitterの通りかなり小さい筐体に機能を詰め込んでいます。
ケースはキックスタートで有名になったDANCASEのa4-sfxを使用しています。
現状ベアボーンを除き最小のケースでしょう。
フルサイズグラフィックボードとほぼ同じ面積です。
また今回のスペックは以下の通り。
CPU:Ryzen2700 Mem:32GB GPU:GTX1070(ハーフサイズ) 電源:500W(SFX規格)
CPUは2700、決め手はとにかく性能比で安いから。
またコア数に対して65W/TPDで熱排気が控えめなのも決めてでした。
MemはResolumeで使用するので16GBx2で最大積載。
GPUは4ポート出力が可能な、1070。ケースサイズ的には1080も可能です。
ただその場合、排熱にはちょっと不安が残ります。
4ポート出力まで可能なので、1つは操作用。残り3つがOUTPUTとして機能します。
Windows10&Resolume6Arena
上記のマシンにはWindows10とArenaがインストールされています。
Twitterの映像では出ていませんが、中身ではResolumeが動いており
OSCコントローラーのみでミキサー動作を行えるようにチューニングしてあります。
もちろんディスプレイをつなげればResolumeを操作できます。
ですので、使用する際は最初に接続した機器をResolumeでNDIsourceとして登録する必要があります。(操作的にはこの記事をご覧ください)
Roloandなどのミキサーと比べて不便なのはこの点ですね。
また、プロジェクションマッピングで高度なアウトプットを行う場合。
マトリクススイッチャー的な使い方をしたい場合のアサインもResolumeの操作が必要になります。
NDIのスイッチャーとして使いたい場合は機器の接続とsource登録のみで使えるようになっています。
仮想ルーター
NDIを使う場合、IPアドレスがそれぞれの機器で必要になります。
普段接続すれば勝手にIPアドレスが降られますが、それはDHCPという規格によるものです。
DHCPによる管理を行っていない環境にPCをつないでもIPアドレスが付与されず、接続はできません。
(なので、CDJやDJMなどの機器では自身がDHCPサーバとして動作するものがあります)
そのために、DCHPサーバ機能を持ったルーターなどが必要になるのですが、あまり物理機材を増やしたくないので今回は一旦Windows10のHyper-vで仮想ルーターを立てて動かしています。
ただ、今の接続だとインターネットにつなぐ際に切り替えが面倒臭い・・・
二重ルータにもしたくないし、どうしようかなと悩み中です。。。。
コントローラ
— VJszk(すずき) (@szkP0151) 2018年9月23日
コントローラーはLemurによるOSCを使用しています。
なのでレバガチャ動作には不向きです。
現在は無線で接続して動作しています。
本体を机の下に設置すると机の上はスマートになります。
ここも今後改良を加えたい部分ですね。
Previewモニター
「4つ出力できるうち、1つは制御用、もう一つPreviewに使うんじゃないの」と思った方は感が鋭いです。
それでも良いのですが、最大出力ポートはたくさん確保したいので、ResolumeのASSのNDI出力によってPreviewはNDI出力しています。
なので、映像にあるPreviewはモニターに見えてWindowsの入ったタブレットです。
ただ、無線の規格が古く、現状有線接続がマストなので見た目がスマートじゃない。。。
IEEE802.11acに対応した安いWinタブがあったら誰か教えてください。
以上がモジュールです、現場にもっていく機材は
・本体
・コントローラー
・Previewモニター用のTablet
・接続用のLANハブ
となります。
もっと絞りたいところですが、プロジェクションマッピングとマトリクススイッチできるならこんなものでしょう。多分。
今後もアップデートしていきたいと思うので怖いもの見たさある人はお声かけください。
できたら持っていきます。
使ったのは大体ここらへん、ITX基板は最高だぜ!
余談ですが、制御画面を捨てたらRyzen2400Gとかでもっと小さく安く作れそうですよね。
それなりに優秀なGPUを内部に積んでいるので、GPU無しのケースで何か作れるかも。
以上でした