VJ Software Resolumeエフェクトメモ。
今回はDrop Shadowについて紹介します。
概要
「影を落とす」という名のとおりのエフェクト。
素材に対して影を生成するエフェクトです。
ダッシュボードの画面
Distance:
デフォルトは10。最低0、最高は320です。
0方向に数値を変更すると影の距離が近くなります。
320方向に数値を変更すると影の距離が遠くなります。
Angle:
基準は45です。最低-180、最高は180です。
その数値からもわかる通り、元となる素材に対して影の方向を決めます。
Color:
影の色を指定します。
Spread:
基準は25%です。この数値を強くすると影のぼかし効果が強くなります。
Strength:
基準は25%です。この数値を強くすると影の重なりが強くなります。
備考
さて、このDrop Shadowですが、使用する際に条件が一つあります。
それは「アルファが存在する素材にのみ有効」ということ。
アルファの無い一枚素材などには適応できないのでご注意ください。
▼例えばこういったジェネレータ系の素材に対して素直に影が落ちますが
▼こういった素材に対しては適応できません。
スケールで少し小さくするとどのように効果がかかるのかわかると思います。
灰色の影が入ってますね。
▼ちなみに、こういった素材においてもアルファ属性さえ生き残っていればChromakeyなどを使ってあげることで
色を抜いてあげれば適応することも可能です。
この例では青空の青色をChromakeyで抜いてオレンジ色のDropShadowを適応している、という例になります。
ちなみに色を抜いたとしても以下のようにアルファ属性が消去されている素材に対しては影が落ちません。
その場合は一度Alleyでアルファ属性をつけてコンバートあげましょう。
どちらかというとジェネ系に対して使えるエフェクトですが、使いようによっては通常の映像素材の見え方を大きく変えることが可能なエフェクトです。
また、映像の素材づくりにも使えるので最近実装されたClipRenderとも相性がいいですね。