こんにちは、szkです。
今更V-4EXかよという声もありそうですが。はい、今更です。
いや、むしろV-02HDが出た今だからこそV4-EXを推していきます。
タイトルにV-1HDも書いてありますが、V-4EXとの比較という部分でインプレしてきますので興味ある人は見てくださいどうぞ。
2020/01/09追記:V1HDのインプレも改めて書きました!
[blogcard url=”http://szkhaven.com/2020/01/09/videomixier_impression_v1hd/”]
V4EXとは
説明しよう!V4EXとは!
ROLANDが2013年に発売したビデオミキサーである!
V-1HDとは
説明しよう!V-1HDとは!
ROLANDが2015年に発売したビデオミキサーである!
と、V-1HDのほうがリリースが新しいのですが、単純な後継機というわけではありません。
よーい、スタート(棒
画質
V-4EX
よ、480p(震)
某所では480pのミキサーなんて無価値!PC直刺しのほうが高画質!なんて言われたこともありましたが。
これに関しては一方でYes、もう一方でNoです。
これは何かというとプロジェクタの投影解像度の話。
映画用の高品質なプロジェクタならいざ知らず、ビジネスユースの安いプロジェクタでは同インチ数のモニターやLEDディスプレイに比べると若干のブレが生じます。
また、ほとんどが手動でフォーカスセットする安物プロジェクタなので、実際1080pと480pで投影比較すると大差は出ません。(というかVJって空間演出なのでそんなまじまじ見るものじゃないとおもう)
逆にYesというのはピッチの少ないLEDとモニターの時。
こればかりは1080pと480pの解像度の差は覆せません。
並べると普通にノイズが乗るので差がわかります。
ですので、V-4EXはプロジェクターの箱では問題なく利用できますが、モニターが投影先の場合は几帳面な人には解像度がバレる可能性があるので、V-1HD等に切り替えていったほうが良いのかもしれません。
(後述しますが、V4EX向きの現場じゃないです。)
ちなみにですが、Nagomixちほーのプロジェクターはやたら投影解像度高いのでV-4EX使うと差がわかります。
まぁ、NagomixプロジェクタはHDMIが確定してるし、多少はね?
V-1HD
一方でV-1HDは最大1080p、720pにも対応です。
質の良い映像投影先があるとわかっている場合は確実にこっちを持っていたほうが荷物の大きさ的にもよいと思います。
取り回し
V-4EX
V-1HD2台分・・・(震え
重いです。自分はこんな感じのIT土方御用達作業バックに入れて持ち運んでます。
ミニマリストVJだとカバンにV-1HD、V02HDとPCが同時に入るという伝説を聞きましたが、V-4EXではそんな話は幻も幻。
確実にバッグが一つ増えることになります。
V1-HD
V4EXに比べれば小さいし多少は軽い。
何より細いのがよい、頑張ればVJバッグが一つで済みます・・・と言いたいところですが
V-1HDにはプレビューモニターが付いてないので、欲しい人はそれを持ってったりその他もろもろ機材持つとなんだかんだでバッグは2つになるぞ!
ただ小さい手提げで持って行けるのは取り回しがよいといえるでしょう。
それと小さいテーブルでもプレイできるのが〇。
汎用性と可用性
V-4EX
と、散々こき下ろしましたが、ここからがV-4EXの良いところ説明。(掌高速回転)
V4EXが最も強いのがこの部分。
V-4EXは「INPUTが4つ、それぞれ”HDMI””RCA””VGA”に対応」「OUTPUTが1つ、それぞれ”HDMI””RCA””VGA”に対応」しています。
これは「HDMI→RCAとHDMI→VGAとVGA→HDMI、RCA→HDMI、RCA→VGA、VGA→RCAの変換機をそれぞれ4つ持っているのと同義」です。
初めての箱でも、初めてのVJとでも何も打ち合わせなしにV4もっていけばとりあえず画が出るというのはかなり強みだと思います。
ミキサー単体での画面サイズ、表示位置、色味の調整が可能
V-1HDに無くてV-4EXにある機能で便利なのはこれでしょう。
V-4EXはアウトプットの位置調整、画像の拡大/縮小。ホワイトレベルの調整とコントラスト調整が可能です。
また、INPUTは4番に限り色味の調整が可能です。
これで便利なのは大きいライブハウスでプロジェクターの位置がすでにFixされてるにも関わらず、リハの段階で画面位置調整が必要になるパターン。
VJ側で画面の位置調整ができるので、割と重宝します。
PAさんや舞台の人と連携とる時間がなかったりそもそも連携とれない場合によく使います。
クラブではプロジェクターのカラーバランスがおかしいときのカラーバランス調整にも使える機能です。
V-1HD
汎用性という意味ではV-1HDは正直大したことありません。
上記で書いた変換ケーブルを正しく使えるならばV-1HDのみで知らない箱突貫も全然アリなのですが、V4EX持ってる身としてはどうしてもV4EXのほうが気持ちが楽で、ついバブみに抱かれて黒塗りのミキサーに追突しまうレベルでV4は快適。
すこし技術的に書くとV-1HDのOUTPUTは上で書いた通り1080pと1080i、720pのみ対応。
オートネゴシエーションはV-1HD側には搭載されていません。
これはROLAND的には「V-1HD側を決め打ちにしておけば問題発生時にオートネゴシエーションの切り分けはモニター側のみで済む!」という設計思想なのだと思いますが、映像技術屋さんじゃない人にとってはこれは罠だと思ってます。
ごくごくまれに存在する480pまでしか対応していないプロジェクターやLEDモニターなどにつなごうとした際、V-1HDはネゴシエーションに失敗してブラックアウトor画面乱れが発生します。
(んで、「デジタルは信用できない!」と言葉攻めにあって感じちゃう)
手持ちのミキサーがV-1HDオンリーの場合、このシチュエーションでの模範解答は
・V-1HDのOUTを一度アナログに変換して再度HDMIにアップコンバートする(アプコンのネゴシエーションに頼る)
・V-1HDのOUTアナログに変換してそのまま流す(相手のモニタが対応してる場合)
・V-1HDをやめて直接HDMIでPC接続する。(画質重視の場合、PCのネゴシエーションに頼る)
となりますが、これらの切り分け&判断ができる人はV-1HDを使いこなせると思います。
難しく書いたけど、ダウンコンバーターとアップコンバーターどっちも持っておけば対応できない現場はそう無いはずだぞ!
あとV-1HDの色とクロップ機能については、、、ナオキです。
あっそうだ(唐突
噂によるとV-02HDはクロップできるらしいですね!
V4EXとV-02HD持っておけばいいってことかな?
まとめ
どっちも持っておいて、行ったことない箱や失敗できない環境ではV4EXを
慣れ親しんで高解像度に対応してる箱ならV-1HDをもっていけば問題ないぞ!(暴論
と、書くのは簡単ですが、少し親切に書くならば
・プロの現場でもVJをするチャンスがある、してみたい!
→V-4EX
・チーム作ってVJしたい!自分の機材が3つくらいあって全部使いたい!
→V-1HD
・とりあえずミキサーが欲しい、2口もあれば十分、機動力こそがVJ!
→V-20HD
だと思ってます。これから買う人は参考にしてください。
あと、あくまでもこれは4年間使ったszkの感想なので、480pの機器を令和に入って久しい2019年に勧めるのはナンセンスとか言わないでください。
おねがいしますなんでもしますから!(なんでもするとは言ってない
というか、箱でV1-HD置いてくれると嬉しいですよね。
毎度持ってく必要もなくなるし、買ってください。お願いします。オラかえよぉ!(豹変