VJソフトウェア Resolume。本日はAdvanceScreenSetting、略してASSの基本的な概要を説明します。
概要
ASS(AdvanceScreenSetting)はResolumeの「プロジェクションマッピング機能」を包括するものです。
そのためこの機能はArenaにしかついていません。(設定画面自体はAvenueにもありますが制限が機能されています)
プロジェクションマッピングするときには必ず使用する画面なので是非覚えておきましょう。
今回は使用する方法の前にどういった概念で動作するものか「基本的な概要」のみをお伝えします。
ASSでのみ使われる用語
まずASSを使用するにあたり、ASSの仕組みと用語を覚える必要があります。
これらはパッチノートでも頻出するワードですので、Arena使いの方は覚えておいて損がありません。
いかに記載します。
Screen
「アウトプットの単位」としてとらえるとわかりやすいです。
PCが持っている物理的なアウトプットの数に応じて増減するのがいいでしょう。
もちろん、1つのスクリーンを複数の物理ポートにマッピングもできます。
この項目で決められるのは「アウトプット先の物理ポート」です。
◆アウトプットとして設定できる項目
・VisualOutput・・・Resolume内部にループバックします。解像度の設定が可能。
・DisplayX・・・接続された映像機器(プロジェクターやモニター)に出力します。通常これを選びます。解像度は映像機器に準拠します。
・NDI・・・NDIでアウトプットします。
・Spout・・・Spoutでアウトプットします。
※それぞれのアウトプット方式についてはこちらの記事「Resolume基本操作メモ「映像を出力する」」をご覧ください
Slice
インプットの割り当てを決められるレイヤーです。
一つのスライスに対して一つのインプットソースを割り当てできます。
Sliceは1面全てを使った最もシンプルな形式です。
SliceはScreenに対して紐づけられます。
◆インプットとして設定できる項目
・Screen・・・ほかのスクリーンから映像をルーティングします。
・composition・・・ResolumeのOUTPUTスクリーンを選択します。
・Preview・・・ResolumeのPreviewを選択します。
・layer・・・各レイヤーを選択します。
※Sliceのインプットソースにクリップは選択できません。
Polygon
Sliceとは異なり、ペンツールでポリゴンを成形し、スライスを出力します。
立体面に対して投影を行うときに使用します。
OutPutMask
現在Sliceとして設定されている部分から、さらに「出力する部分」を絞るときに使います。
これを設定すると最終的なアウトプットではこのMaskの範囲内しか投影されません。
DMX Lumiverse/Fixture
DXV信号を使用するLEDパネルに対して投影を行う場合に使用します。
映像とLEDのマッピングを行います。
ASSの仕組み
前項の用語を図にしたものが下記になります。
設定項目とは対応していませんが、ASSを使うときはそれぞれの設定項目が内部から外部で継承されていくイメージを持つと少しわかりやすいかと思います。
実際の操作については各項目の記事で説明しようと思います。