szkhaven.comのResolume要素だけ抽出したサイト

リアニメーション12お疲れ様でした!当日のVjブースの猛暑に対する状況と今後の対策について


追記1 2018/07/17 13時45分 macの温度管理とセーフティについて追記しました
追記2 2018/07/17 16時10分 macの動作範囲内外気温を追記しました。
追記3 2018/07/18 10時34分 オチがネタになりすぎて、szkとしての対策見解が伝わりにくい部分がございました。
対策と個人的な感想を明確に分けた上て記載を行い構成に変更しました。

皆様お疲れ様です。SabaLeoNのszkです。
三連休に開催されたRe:animation12、如何でしたでしょうか。

頭がおかしくなるような暑さの中、皆さんの熱気も相まってすごい熱量の空間だったと思います。
去年の野外回となるリアニ10に比べると上野原という立地、そして河川敷というフィールド。
様々な要因により過酷な戦場だったと思います。

ただ、そんな中で皆さんが我々VJチームから何かを受け取り、何か感情的な部分に影響され
それが盛り上がりという形でアウトプットして頂けのであればそれがVJとしての冥利に尽く次第です。


さて、今回のリアニ12は今までにない規模での開催となり、主催となる(株)リアニの方々や、協力頂いているスタッフの皆さんはじめ
かなりドタバタとした内情があった様子。(Twitterを見ても前日の段取りから、かなり苦戦されていたように思えます)
VJチームはリアニ的には完全に別動隊的な立ち位置でありまして、もちろん想定以上の環境に一同楽しみながらも苦戦を強いられ、その場しのぎの対処ではありますがあの手この手で映像を映すことに専念をしておりました。
ただ、その対処をできたのもVJチーム自体がリアニのスタッフ陣の中でも「VJ」として専念できる立ち位置であったからして、その環境を維持し続けられたのは今回VJチームのチーフとして尽力してくれたSIGMA/ASTE氏と、今まで我々を引っ張って今回は後ろから支えてくれたSpikeBloom金子さんの覚悟と熱意があったからこそと思います。

もちろんSabaLeoNメンバーはじめ、他VJチームメンバー一同となって取り組んだからこそ、今回のリアニ12のリバーサイドステージの映像はあの猛暑にも関わらず事故無く完走できたものと思います。

そして、あの環境下でVJチームに対して、冷却グッツを支援してくれた りう氏、「人が倒れては意味がない」と差し入れをくださったCOMPのスタッフの皆様、ライフガードのスタッフの皆様、終了後に「お疲れ様です」と酒饅頭を差し入れてくださった上野原の方々。
VJチームがVJに集中できるよう、奔走してくれたスタッフの皆様。
ステージ上からVJに対して応援してくれた皆様、そしてVJに鼓舞と応援をしてくれたフロアの皆様。
この場を借りて御礼を申し上げます。
恐らくいずれかが欠けてもこの結果にはならなかったでしょう。

。。。と、熱い感謝と自身の酔狂はここまでにしておきまして。
今回の上野原は本当に暑かったです。
この暑さで回るモノも回らず、リアニメーションとしてもVJチームとしても課題が沢山見つかったと思います。
そこらへんの話はおそらく中野で行われるものだろうと考え、今回は”SabaLeoNの機材担当として“今回の反省点と今後の対策を考えたいと思います。
(7/19追記:上記の通り「リアニVJチーム」としての見解ではなく、szkの個人的な見解となります。ご了承ください。)

1.今回の上野原での状況

今回、上野原ではPCのシャットダウン、フレームレートの大幅な低下(30fps→7fps程度)が散見されました。
特にMac book系の性能低下は顕著であり、様々な対策が取られました。

どうしてPCに不調がきたしたのか

まず、PCに搭載されているCPUに搭載されている「回路保護機能」が働いたことがこの問題の原因です。
CPUが100度を超えようとするとPCはその回路を保護するために強制的にシャットダウンを行います。
今回はこれが働いたためPCが続々とシャットダウンされたものだと考えられます。(つまりPC内部は100度を超える状況だったということですね。。。)
また、シャットダウンに行く前にPCは回路保護機能を「使わないようにするために」PCの電圧を下げて温度を下げようとします。
その結果フレームレート低下をはじめとする性能劣化が発生しました。

どうしてMac book系が多くやられたのか

これは推測ですが、MacBook系のエアフローに問題があったと思います
macのcpu及び温度管理とセーフティが働いた為と考えられます。
参考:https://support.apple.com/ja-jp/ht207359

(そもそもmacの設計思想としてこのような環境下での使用は考慮されていない可能性があります。)
動作環境仕様を見たら外気温35度までと書いてありました!

Macの動作環境外の空間でやるVJ・・・我々は一体何してたんだ・・・?

MacBook系は静音性を高めるために空冷クーラーが最小限のものしか積まれていなく、その排熱は本体を構成するアルミによって普段は執り行われています。
アルミや銅は熱伝導率が高く、ヒートシンクとしても優秀ですが、今回は外気温が異常に高かったためその役割を果たせない
むしろ、温度が上がったことで内部の温度を高めてしまったと考えられます。
まぁ、そもそも動作保証範囲外だったわけですが

(7/18追記:Macが劣っているような記載になってしまったため弁解いたします。)
尚、2列目以降の日陰となるテーブルに位置していたMacBookに関しては「システムダウン」することはありませんでした

今回、特に状況が悪かったSabaLeoNのPCたち


2日目の様子。写真右側がSabaLeoNのブース。午後15時ごろなので少しは日陰になってます。

今回のリアニの配置は3列構成で、SabaLeoNはその最前線に位置していました
最前線は唯一直接日が当たる環境であり、日よけのないSabaLeoNのPCは続々と死んでいきました。

本来大型のイベント(規模ではなく、映像の営業的にもっと大きいイベント)では専用機であるRoland PR800や、このような状況に対してスポットクーラーなどが導入されますが、我々は野良のVJ。
こういった装備は無く、想像を超える状況になんの策も講じない状況では機器を動かすことも難しい状況でした。

以下はSabaLeoNメンバーの愛機です。
EYO* MacbookPro
さくらもどき MacbookPro
Anthony MacbookPro
Yadex MacbookPro
みやた MacbookPro
szk VAIO Z Canvas
ななせ G-tune GamingNote(詳細なモデル不明)

2.当日行った暫定対処

当日は画を出すことを優先し、結露による故障覚悟で氷による直接冷却を行いVJを遂行しました。
本来ならサーキュレータを置くことで対策するべきでしたが、今回は想像以上の外気温と直接日射を想定しておらず、これらの手持ちがありませんでした。

2列目以降のVJ陣は直射日光が無かったため、ScreenSaver氏が持参していた外部のUSBサーキュレータを使用し、廃熱部に10円を置くことで廃熱を効率化。
結果氷冷却無しでもなんとかPCがシャットダウンすることなく動作し続けられました。(多少の性能劣化はありました)

3.次回以降の対策

2列目以降が上記に記載した対策でなんどか動作したことを考えると下記を対策することでなんとか動作すると推測しています。
また、運用体制を変えるような大きな機材アップデート(スポットエアコンや車の導入)は行わない前提で考察します。
(そういった変更はリアニ運営自体でないと不可能なので。。。)

1.直射日光を遮る

これがおそらく一番効果が出る対策だと思われます。
PCの周囲をポップスタンド小型三脚などで立てた暗幕/タオルになので囲い、直射日光が来ないようにするだけでシャットダウンは免れる状況になるのではと考えています。

2.周囲からの冷却を強くする:外部送風&空気冷却

次にこれ、Macbook系はエアフローが弱いため、排気口に向かって風を送り込んでやれば空気の循環自体は行われるはずです。
それぞれのマシンに対しクリップ扇風機のような小さいサーキュレーターをつけて実装を行う。
そして、PCスタンドを使い、下部からの冷却を行う
さらにその下部のサーキュレーターの下に氷を置くことで冷却された空気を送れます
外気温よりも低い温度の空気が当たればMacBookのアルミ天板が機能し冷却されるはずです。

凄くシンプルではありますが、上記の対策環境があれば2例目と同様の動作は行えたのではと思います。

なので、外気温が35度以上になる環境下においてVJ、またはそれに近しい行為をする方は
これらの対策を持っていして野外に臨むのが良いと思われます。

余力があればまたしっかりとした検証を行いたいと思います。


おまけ.ちなみにWindows機は?

SabaLeoNで唯一Windows機だったszkとななせですが、2名のPCに関しては全く問題なく動作しました
特にszkのVAIO Z Canvasは最前列外側という最も直射日光と暑さにやられる位置取りだったにも関わらず、2日間オーバーヒート無しにリアニのロゴを出し続けることが出来ました。
(あまりにも安定していたので1列目テーブルのバックアップ機になってました)


今回のszkPC、午前中はこいつ全体が日向となり、直射日光にやられる環境でした。

いや~、やっぱりVAIOの技術力は素晴らしいですね
Mac Book Proと同等の性能を持ちながらもタブレット型。
さらに屋外の猛暑でも安定した動作となれば、向かうところ敵なし感半端無いって!といった感じです。

なので根本解決は「SabaLeoN全員VAIOに買い替える」ってのが最も安定したソリューションでしょうね!!!
ただし、VAIOの動作仕様も35度でした。あと数度高かったらやばかったかもですね。。。

あ、VJソフト「Resolume」を使っていればMacとWindowsでライセンスが共通。
扱う動画ファイルも同様のものでいいのでGoogleDriveでコンポジションファイルと映像ファイルを同期して
ライセンス付け替えればそのまま使えますよ!

さぁみんなもVAIO+Resolumeで夏の野外VJを乗り切ろう!!!
(まさかの投げやりVAIO&Resolume宣伝オチ)

 

最終更新日